桜エビもリアルに再現!焼津で海の幸いっぱいの食品サンプルづくり「葵サンプル」
日本発祥の”食欲そそる工芸品”といえば、食品サンプル。その精巧な造りに、ショーケースの前でつい見入ってしまった人も多いのではないでしょうか。
焼津にある「葵サンプル」は、食品サンプルづくりを気軽に体験できるスポット。桜エビの実物から型取ったパーツを盛り付ける”ミニ海鮮丼ストラップ”や、昔ながらの”ロウの天ぷら”づくりなど、ユニークなメニューがたくさん!週末はちょっと足をのばして、職人気分を味わってみませんか?
焼津駅から車で約15分。東名焼津ICからも約20分という、アクセスしやすい場所に「葵サンプル」はあります。
こちらは、40年以上の歴史をもつ食品サンプルの製造会社。社長の山脇さんは、県内の食品サンプル会社で腕を磨いたのち、1983年に独立。今もなお職人として、工房に立ち続けています。
体験の場は、見学用のスペースではなく、職人さんが日々サンプルを仕上げる工房そのもの。現場の空気を感じながら、ものづくりを楽しめます。
工房内は、まるで博物館。棚の上には、歴代のスタッフさんが手がけてきた、食品サンプルがずらりと並びます。
棚をのぞいてみると、香ばしく焼かれたサンマの塩焼き、網焼きの干物、海鮮丼、ハンバーガーなど、どれもリアルでおいしそう!眺めているだけで、思わずのどがゴクン……となってしまいます。
おみやげに人気なのは、オリジナルの食品サンプルキーホルダー(1個990円)。静岡名物のわさびやいちごをはじめ、鰹のへそや黒はんぺんといった、ご当地感たっぷりのレアなモチーフも勢ぞろいです。
こうしたサンプルを、自分の手でつくれるのが葵サンプルの大きな魅力。今回挑戦したのは、ミニチュアの海鮮丼ストラップと、ロウで衣づけをする天ぷらの2品がセットになった「お手軽Bコース」(1人2,530円・税込)。所要時間は約40~60分で、2人から予約できます。
スタートは、丼選びから。かごに並ぶのは、白いごはんに青じそを敷いた器です。どれも同じように見えますが、手作りなので一つひとつ表情が違います。
器が決まったら、次はネタをのせていきます。トレイに並ぶのは、マグロの赤身、中トロ、ホタテ、イクラ……どれも数ミリの大きさなのに、質感まで本物そのもの!この中から、好きなものを10個選びます。
焼津は、カツオの水揚げ量が日本一を誇る港町。ご当地感を出したいなら、カツオは絶対に外せません。
そしてもう一つ、静岡ならではのパーツが、国内では駿河湾でしかとれない桜エビ。なんとこちらは、本物の桜エビから型を起こしているというから驚きです。
こちらはトレイに並んでいないため、希望する場合はスタッフさんに声をかけてくださいね。
ご飯パーツの上に、ピンセットを使って好きな海鮮ネタを一つひとつ盛り付けていきます。接着剤を少しつけて丼の上に置いたら、そのまま10秒キープ。ネタの色や置き方によって印象ががらりと変わるから、つい真剣になります。
作業台の脇に置かれていたわさびも、実は食品サンプル。ゴツゴツとした根の凹凸、茶色く枯れた部分の色ムラ、すりおろされた粒の粗さまで。ここまでくると、もう見分けがつきません。
選べたパーツは10個だけなのに、全部盛り付けると、ふちからネタがこぼれそう。360度、角度を変えるたびに違う表情が楽しめて、見飽きることがありません。
ネタをすべて乗せ終えたら、あとはスタッフさんへ。仮止めだったパーツを固定し、表面にツヤを加えてもらいます。この最後のひと手間で、シズル感がぐっと増すのだそう。
工房内には、撮影用のフォトブースも完備。完成したストラップを置き、ハッシュタグの札や富士山モチーフの小物を添えれば、静岡らしい一枚のできあがりです。
そして後半は、ロウを使った天ぷらづくりにトライ。実はこの天ぷら、衣と具材で素材が違います。具材はいまの主流である樹脂、衣は昔ながらのロウ。あえてロウを使うのは、樹脂にはない温かみがあるからだそう。
「二つ、選んでください」。職人さんが差し出した竹ざるには、尾を残して開いたエビ、かさの分厚いしいたけ、ねじれ具合まで再現されたししとうなどが。細部まで作り込まれていて、思わず見入ってしまいます。
迷った末に選んだのは、エビとししとうの2つ。ここからは、いよいよ衣づくりです。
約40度に温めた湯に、溶かしたロウをおたまですくって垂らしていきます。上下に細かく動かしながら衣を作っていくのですが、これが想像以上に繊細な作業。ロウがどぼりと落ちると、衣どころか座布団のような塊ができあがることも。
湯の上に薄い膜が広がったら、すかさずエビを沈めます。膜の端を指で手繰り寄せて、くるりと巻きつける。急ぐと破れ、もたつくと固まってしまう。引き上げると、尻尾を残したエビ天が姿を現しました。衣のいびつな縮れが、かえって本物っぽく見えます。
衣はきつね色ではなく、半透明の白。それでも縮れの重なり方はまぎれもなく天ぷらで、光が透ける分、かえっておいしそうに見えるから不思議。ロウはすぐに固まるので、あっという間に完成です。
ちょうどこの日は、職人さんが“おでんの鍋”づくりの真っ最中。小さな鍋を指でつかみながら、細い筆で一つずつ塗っていました。手際よく、それでいて丁寧。こうした職人さんの手仕事を間近で眺められるのも、「葵サンプル」ならではです。
聞けば、ここでは静岡おでんと焼津おでん、その両方のキーホルダーを作っているのだそう。左が静岡おでん。右が焼津おでん。それぞれの違いが鍋にもきちんと表現されていて、見比べるだけで楽しくなります。
食品サンプルづくり体験は、完全予約制。事前に公式サイトから希望のコースと日時を選んで申し込みます。当日はスタッフさんが丁寧に案内してくれるので、初めてでも安心して参加できますよ。焼津へ足を運ぶなら、港や市場めぐりの合間に、ぜひ立ち寄ってみてください。旅の思い出がひとつ増えるはずです。
<葵サンプル>
住所:〒425-0045静岡県静岡県焼津市祢宜島362番地の3
電話番号:054-624-8645
公式HP:http://www.aoisample.com/
営業時間:9:00〜15:00 ※最終予約時間
体験時間:40~60分
住所:〒425-0045静岡県静岡県焼津市祢宜島362番地の3
電話番号:054-624-8645
公式HP:http://www.aoisample.com/
営業時間:9:00〜15:00 ※最終予約時間
体験時間:40~60分



















