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しずおかで働く魅力

働く若者紹介

就職の決め手は、地元に感じた「あたたかさ」

○野村真子さん

静岡県伊豆市出身。三島市在住。県内の高校から東京の大学へ進学後、卒業。2017年に雄大株式会社に入社。経理や総務を担当し、2018年3月から人事・採用領域を担当。

 

○雄大株式会社

1986年1月創業。静岡県沼津市を中心に、「甲羅本店八公園」「カルビ一丁」「赤から」「healthy buffet わが家の台所」などの飲食店から、カラオケ店、携帯キャリアショップまで多業種多業態を運営。静岡県東部で25店舗、静岡市内に2店舗、子会社3社を展開中。社是に「遊楽(ゆうらく)」を掲げ、「仕事を楽しむ」ことを社員全員で追求している。

 

 

「のびのびと生活できる場所はどこか」を考え、Uターンを決意

 

東京の大学に進学後、飲食店運営を手がける雄大株式会社へのUターン就職を決めた野村さん。進学を機に地元・伊豆市を離れ、都内で一人暮らしを経験したが、大学在学中くらいは地元でのんびりと過ごしたいと考えるようになり、大学2年時から、片道2時間半かけて自宅から通うことになった。そして、この選択が、「地元企業・雄大で働く」今につながっているという。

「在学中は、都内で就職してバリバリ働こうと思っていたので、Uターンするなんて思ってもいませんでした。実際に、東京のメディア関連企業から内定もいただき、社会人になったら住むことになる街にも、下見に行っていたほど。でも、満員電車に揺られ、ビルに囲まれた街で働き、生活する自分の姿を、どうしてもうまく想像できなかったんです。住み慣れた環境で就職した方が、のびのび働けるのではないか…そんな思いから、地元の企業を視野に、もう一度考え直すことにしました」

 

そこで、相談したのが、在学中にアルバイトをしていた雄大の店舗の店長だった。店長が考える雄大の魅力について改めて聞くことができ、雄大の採用試験に臨むきっかけとなった。

 

その店舗は、社会人の基礎となるマナーやお客様への接客スキルを、一から教えてくれた場所でした。店長はいつも『自分のファンを作りなさい』と言っていて、お客様との雑談も接客の大事な要素の一つだと教えてくれました。20分以上、お客様とお話することがあっても、それがお客様の求めていることであれば積極的に対応するべき、というスタンス。そのため、店内はいつも明るい会話であふれていて、地元のお客様と、大切な友人のような信頼関係を築いているスタッフがたくさんいたんです。こんな会社だったら長く働けるだろうな、という思いが、入社の決め手になりました」

 

 

店舗での雑談経験が、採用の仕事に生きている

 

入社後本部に配属となり、1年目は経理や総務を担当していたが、2年目から人事・採用領域を担当。現在は、学生に対して雄大の魅力を伝える側になっている。会社の良さは十分理解しているつもりだが、雄大について何も知らない学生に対してどう言語化するかという点では、試行錯誤が続いているという。

「“人があたたかい”といった漠然とした表現では、雄大の良さは伝わりません。なので、実際にアルバイト時代、店舗で何を大切にお客様に接していたか、具体的にお客様からもらった言葉、店長から教えてもらったことなど、いくつかのエピソードを整理して伝えるようにしています」

 

学生さんと接する上でも大事にしているのは“楽しく雑談する”こと。相手の話をよく聞き、会話をしながら伝えたいことをさりげなく盛り込んでいるそうだ。

「そんな心がけでコミュニケーションをとれるようになったのは、アルバイト時代の経験があったからですね」

 

また、入社前から感じていた雄大の人のよさは、本社で働き始めてから改めて実感しているという。

 

「気さくであたたかくて、面倒見がいい先輩がたくさんいます。『遊楽』という社是の通り、みんな明るく楽しく働いていて、まるで仲の良い部活みたい。社長も、意見があればどんどん言ってほしいと、オープンに受け入れる姿勢を示してくれます。『社内システムをこう変えたらいいのでは』『こういう会議をした方がいいのでは』といった提案も、それが新人の意見であっても、納得すればすぐ改善へと動き出してくれるんです。アルバイト時代に感じていた風通しのよさは、会社全体のカルチャーだったんだなと感じています」

 

 

「自分らしさを出せる環境」はどこか

 

現在、自宅から職場まで毎日約30分の車通勤を続けている野村さん。好きな音楽をかけて過ごせる自分だけの空間が、いいリフレッシュになっているそう。

 

「自宅は山に囲まれたのどかな場所にあります。きれいな景色、済んだ空気の中を進みながら、車内で一人の時間を楽しみ、仕事へのスイッチをだんだんオンにしていける。それも、静岡で働く良さの一つだと思います。とくに私は、学生時代に都内の電車の混雑ぶりに衝撃を受けた…という経験があり、よく人酔いしていたんです。もう、車通勤じゃなきゃ仕事に行けないかもしれないですね(笑)」

休日は、中学、高校時代の同級生と会ったり、おいしい飲食店巡りを楽しんでいる。「ただ、どこに行ってもつい接客を見てしまい、『この対応はいいな。うちでも取り入れたい』などと、仕事につなげて考えちゃいます」と笑う。

 

一度地元を離れたからこそ、実感した静岡の良さ。仕事の内容はもちろん、“どんな環境で誰と働けるか”も、進む道を選ぶ上で大切にしてほしいと話す。

「社会人になったら、働いている時間が生活の大部分を占めます。だからこそ、働く場所、住む環境もすごく大事。実際に働くイメージを描いてみて、自分らしく安心して過ごせる空間があるか、プライベートも楽しめそうかを考えてみるといいと思います。すごくやりたい仕事があって、能力があったとしても、それを発揮できる環境がなければ意味がない。「自分の良さを一番見せられる場所はどこか」、という視点も、ぜひ大切にしてほしいですね」