日常にスープという贅沢なひと時を。 身体と心にやさしい「すーぷらぼ」
忙しい日常の中でも、意識して心を癒すひと時を持ちたいものです。食卓に登場するスープは、私たちの身体も心も温めて元気にしてくれる存在です。
浜松市内に2023年12月20日にオープンしたばかりのスープ専門店「すーぷらぼ」は、忙しい日常に余白をもたらしてくれる場所。
地元の野菜を中心とする旬の食材を生かしたスープを楽しめます。
店内は、どこか懐かしく、くつろいで過ごせる空間が広がっています。おいしさとぬくもりが共鳴しあう、まるで秘密の隠れ家のような「すーぷらぼ」を紹介します。
浜松SAスマートインターチェンジから車で約15分、閑静な住宅街に「すーぷらぼ」のお店はあります。
浜松市浜名区にある染地台(そめじだい)は、こだわりのカフェや店舗も多い高台のエリアです。
「スープ」と聞くと洋風の店舗が思い浮かびますが、入り口は何とも和風なしつらえです。
のれんをくぐって、さっそく店内に入ってみましょう。
店内に一歩足を踏み入れると、アンティークな調度品と暖色の照明が心地よい空間を演出していました。
シックな木のテーブルや椅子が並び、いろりを中心に広がる懐かしい雰囲気がお客さんをそっと包み込みます。
古民家のような空間に見えますが、実は大正時代に造られた蔵なのだそう。
浜松のまちなかにあったものが現在の場所に移築され、テナントとして貸し出されているそうです。
実は、敷地のオーナーは地元の造園会社。店舗の前には、見事な庭園が広がっています。
こんなに特別な空間でいただくスープは、何とも贅沢な一品になりますね。
さっそく、一番人気の「やみつき!タンシチュー(1,100円 税込)」を注文しました。
ひと口ではほおばれないほど大ぶりなタンが、ごろっと入っています。口に運ぶと舌の上でほろほろと溶けていきました。
トッピングの野菜もシャキシャキ、ホクホクとほどよい歯ごたえで、サヤエンドウやブロッコリーの風味が口いっぱいに広がります。
少なくとも1日はじっくりと煮込み、下ごしらえを含むと2~3日かけているそうで、シェフの愛情が伝わる一杯。
続いて、2種類のスープを選べるスープセット(小サイズ 1,100円 税込)をお願いしました。
スープ2種に、玄米をベースとした雑穀米のおにぎり、新鮮野菜のサラダがついたセットです。
この日は、シェフのおすすめ「冬にんじんのポタージュ」(左)と「野菜たっぷりミネストローネ」(右)をいただきました。
「冬にんじんのポタージュ」(左)は、自然な甘みが口いっぱいに広がります。トロッと舌触りが良い濃厚な一杯です。
「野菜たっぷりミネストローネ」(右)には、ブロッコリー、カリフラワー、ゴボウなどの根菜類と、たくさんの野菜が溶け込んでいました。
具だくさんなスープで心身ともに温まります。
スープはどれもやさしい塩加減で、身体にすっとしみ込んでいくようです。
おいしさの秘密は、出汁を丁寧にとることで、素材の味を生かした仕上がりにしていることだそう。
小麦粉の代わりに米粉を使うなど、グルテンフリー*にも対応しています。
*グルテンフリー:小麦粉に含まれるタンパク質の一種「グルテン」を含まないこと。
素材となる野菜は、毎朝、市場に出かけて旬のものを買ってくるそうです。いつも新鮮な野菜を味わえるのも魅力の一つですね。
メニューは、季節のスープを含めて常時6~7つほど。仕入れた食材からインスピレーションを得て考えるので、タンシチュー以外のメニューはその日のお楽しみになるそうです*。
季節のスープは日替わりや週替わりで新メニューが展開していくので、訪れるたびに新しい出会いが待っています。
*タンシチューは常に提供
※季節のスープは一杯、小400円~、大600円~(いずれも税込み)
特別なメニューが提供されている日もあります。
チキンのトマト煮込みやマリネなど、訪れたお客さまに喜びをプラスするような一品を、その日の気分や仕入れ状況に応じて用意するのだとか。一番人気はチーズハンバーグだそうです。
オーナー兼シェフの和田 賢仁(わだ まさひと)さんは、大学進学を機に浜松市へ移住しました。
卒業後は地元に戻らず、在学中にアルバイトをした飲食店に就職し、その後開業という目標を達成しました。
スープの専門店にしたのは、「スープがある日常で身体も心も健康になってほしい」という想いから。
「スープは、老若男女を問わずにみんなが飲むものなので、なるべく食材が持つ自然の力を引き出したものにしたいと思っています。昔話ではケンカしてばかりのキツネとタヌキも、ひとたびスープづくりを始めたら楽しくて仲良くなってしまうような。ロゴにはそんな意味を込めました」と和田さん。
「すーぷらぼ」のロゴ
これから春を迎えると、お庭に梅や桜が咲くそうです。晴れた日には外のテラス席でも飲食できるとのことです。
冬の寒さが落ち着き春を迎えるころには、どんなスープメニューが楽しめるのでしょうか?
和田さんに聞いてみると、ビーツでピンク色に演出した「新玉ねぎの春色ポタージュ」を考案中だとか。
春ならではの食材であるタケノコを使ったスープも予定しているそうです。これから暖かくなるのが待ち遠しいですね。
営業時間は20時までですが、15時~16時くらいには売り切れることが多いとのこと。
さっそく人気店となっている「すーぷらぼ」ですが、スープはテイクアウトできるので、早めの時間帯に店舗に足を運ぶとよいかもしれません。
店頭販売で人気のスープジャー(3,300円 税込/1個)
贅沢なひと時を味わいたい時や、身体にやさしい食事をいただきたい時、日常の食卓にスープという選択肢はいかがでしょう?
美しい四季を感じながら身体と心にやさしい「すーぷらぼ」のスープを味わいに、ぜひお出かけしてみてください。
(施設情報)
すーぷらぼ
〒431-2206 静岡県浜松市浜名区染地台3-17-2
営業時間:10:00~20:00
定休日:月曜日、毎月第3火曜日
問い合わせはInstagramのDMにて
Instagram:https://www.instagram.com/soup.labo/