まだまだ穴場!?熱海の新感覚ショップ2選
温泉にビーチ、レトロな街並みを求めて多くの若者が訪れている熱海。次々に新しい飲食店ができていますが、最近、地元の若者たちも集まる新感覚のショップが登場し、注目を集めているのをご存知でしょうか?
ファッショナブルなアイテムを購入できて、しかもドリンクやフードも味わえる。そんなおしゃれなショップが地元の人や観光客の憩いの場になっています。今回はその中でも特に人気の2軒を取材してきました。
1軒目は、熱海駅から続くアーケード街「熱海 平和通り商店街」を抜け、少し坂を下ったところにある『静電気』。高台にある古民家をリノベーションした古着屋です。看板の脇の味のある階段を上ると、ガラス越しにディスプレイされた洋服が見えてきます。「え?こんなところに!」という穴場感がたまりません。
中へ入ると、古民家の天井や梁を生かしながらリノベーションを施した素敵な空間が。迎え入れてくれたのは、店主の小島凪沙さんです。
「以前は神奈川でジムのトレーナーをしていたのですが、仕事を辞めて転職活動をしていました。その一方で、いつか自分の店を持ちたいという夢もあったんです。そんな時、パートナーが熱海に面白い物件があると教えてくれたんです。内見をしてみるととても魅力的な建物だったので思い切って開業を決め、2024年9月にオープンしました。古着屋に勤めた経験はありませんが、熱海には古着屋が無かったのでニーズがあると思ったこと、管理栄養士の資格を持っているので飲食もやりたいと考えたことから、カフェ併設の古着屋という業態にしたんです。当初は神奈川から熱海に通っていましたが、今年になってパートナーと移住してきました」
店内には、メンズ・レディースの古着を取り揃えています。一風変わったレトロな柄のアイテムが多く、中には古い着物や作業着などもあります。
「流行りに合わせるのではなく、自分好みの洋服をセレクトしています。価格は多くが1万円以下で、お土産感覚で買って帰れます。本や雑貨、アクセサリーなども扱っているので、古着に興味がない人でも楽しんでもらえると思います」と小島さん。
店の一角には、カウンターを備えたカフェスペースが。外の景色を眺めながらゆっくりくつろぐことができます。
淹れたてのエスプレッソをトニックで割ったエスプレッソトニック(税込600円)は、コーヒーの香ばしさとトニックの爽やかな酸味と甘味が絶妙に混ざり合い、暑い日に喉を潤すのに最適。自家製のチーズスコーン(税込300円)は、チーズの風味とコクがしっかり感じられて、エスプレッソトニックとも相性抜群です。
「ゆっくり滞在しながらショッピングを楽しんでほしいですね。お酒も出しているので飲みに来てくれるだけでも大歓迎です」
『静電気』では、フリーマーケットやオールナイトの音楽イベントなど、月に1回程度のペースでイベントを開催しています。その時は、地元の人も観光客も入り混じって盛り上がります。
今後はアーティストの展示なども手がけていきたいという小島さん。熱海をさらに熱くするスポットになること間違いありません。
=====================
続いて訪れたのが、春前に早咲きの熱海桜を見に来る人たちで賑わう糸川沿いにたたずむ『熱海分福』です。
オーナーの鈴木ほのかさんは熱海出身。夫と一緒にUターンし、『熱海分福』を開業しました。
「グラフィックデザインの仕事をしていたこともあり、いつかギャラリーを開きたいと思っていました。熱海に帰ってきた時に、たまたまいい物件を見つけたので、先に契約だけ済ませてどんなお店にするか考えました。そこで思いついたコンセプトが『グッドアンテナショップ』。熱海から色々なアイテムや情報を発信するようなスペースにしたいと考えました。ギャラリーだけだとちょっと敷居が高くなるので、ミュージアムショップのように気軽に買える雑貨も置き、地元の人と観光客がコーヒーやお酒を飲んでリラックスしながら交流できる場所にしました。店名は、祖父母と母が熱海駅の駅ビルで営んでいた土産店『分福』にちなんでいます」
ギャラリースペースには、鈴木さんの交流のあるアーティストや注目しているアーティストの作品を展示。3ヶ月周期で展示するアーティストが替わります。
ショップスペースは魅力的なアイテムが満載です。イラストレーターである夫が手がけた『熱海分福』のロゴをあしらったTシャツやショーツ、キャップなどのオリジナルのアパレル、人気のグラフィックデザイナーやイラストレーターが熱海をイメージして描いたイラストをプリントした手拭い、地元作家が製作したガラス作品やアクセサリーなど、ここでしか買えないセンス抜群のアイテムがずらりと並びます。
「熱海にはギフトショップのようなお店が無いので、地元の人が手土産やプレゼントとして買っていかれることが多いですね」と鈴木さん。
店の奥にはカウンターがあり、ドリンクを片手に展示作品をゆっくり鑑賞することもできます。人気なのがオリジナルのクラフトビール「ATAMI BUNBUKU BEER」(税込1,200円)。著名なグラフィックデザイナーがラベルのデザインを手がけており、フレーバーは季節などによって変わります。他にもこだわりのナチュラルワインなども楽しむことができます。
聖蹟桜ヶ丘にある自家焙煎珈琲のお店『tak beans』のコールドブリューコーヒーも水出しならではの香り高くすっきりした味わいが絶品。オリジナルのパッケージに入ったパック(1個税込350円、3個税込990円)をお土産にするのもおすすめです。
ドリンクはテイクアウトでき、すぐ近くの海を眺めながら飲むのも一興。
「これからはオリジナルアイテムをもっと充実させて、日本各地に熱海の魅力を発信していきたいですね」と鈴木さんは語ります。
『静電気』と『熱海分福』、どちらのショップも足を運べば熱海をさらに楽しめること間違いなしです!
(店舗情報)
- 静電気
住所:〒413-0019 静岡県熱海市咲見町7-35
営業時間:11:00~19:00(毎日Instagramストーリーにてお知らせ)
定休日:水曜日
HP:https://seidenki.base.shop/
Instagram:https://www.instagram.com/seidenki_shop/
- 熱海分福
住所:〒413-0014 静岡県熱海市渚町11-13
電話:050-3562-6113
営業時間:月~木曜日 11:00~17:00 金・土曜日 11:00~18:00
夏休み限定 7月20日~毎週日曜 7:30~15:00
定休日:不定休(Instagramにて営業日をお知らせ)
Instagram:https://www.instagram.com/atamibunbuku/