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火花が弾ける“溶接体験”!沼津市の鉄のテーマパーク「アイアンプラネットベースオブ沼津」

 

工場が立ち並ぶ一角に、ひときわ目を引くスタイリッシュな建物があります。

JR沼津駅から車で10分ほどの場所にあるその施設は「アイアンプラネットベースオブ沼津」。

 

 

 

沼津市西間門にある鉄工所が運営する“溶接のテーマパーク”です。

 

ここでは「」が主役。

火花、音、匂い、手ざわり ― 五感で楽しむ、非日常のものづくり体験が待っています。

 

 

 

〈製造業のイメージを変える挑戦〉

 

運営するのは、1947年(昭和22年)創業の株式会社影山鉄工所。

鉄骨建築工事一式を手がけ、地域を支える企業です。

 

「製造業=きつい・汚い・危険」という固定観念を変えたい。

その想いから、福井県発のプロジェクトに賛同し、全国2拠点目として誕生したのがアイアンプラネットベースオブ沼津です。

 

これまで企業向け(B to B)中心だった鉄工所が、一般向け(B to C)にも溶接体験を提供しています。

2025年はイベントを含め約400名が体験。愛知県や東京都、関西圏など県外からの来訪も増え、沼津市観光の新たな観光スポットとして注目されています。

 

 

 

社内もまた革新的です。

働き方の面でも、新しい取り組みが行われています。

 

・社内アプリによるICT活用

・毎日席が変わるフリーアドレス

・栄養士が手がける、できたての社食(1食300円)

 

10代から65歳まで幅広い世代の社員が働く影山鉄工所では、社内アプリの使い方を若手社員が先輩に教える場面も多いそうです。そうしたやり取りが自然と会話を生み、作業や溶接技術についても気軽に質問できる雰囲気につながっています。

 

広報担当者の室月さんは、鉄という素材の面白さについてこう話します。

「鉄は硬くて曲がらないと思っていました。でも実は、とても繊細。気温や人によって表情が変わるんです」

 

社内には、若手社員がSNS発信や新企画に挑戦できる風土もあります。

“鉄を創り、幸せを創る”

その理念のもと、影山鉄工所はものづくりの魅力や価値を発信し続けています。

 

 

 

いよいよ体験の準備へ。まずは、デニム素材のエプロンを着用します。

 

 

 

左肩に「アイアンプラネットベースオブ沼津」のロゴが入った防護服は、「山本被服株式会社(清水町)」が特注で仕立てた“特別仕様”です。

 

革手袋・足カバー・自動遮光溶接面など、安全に体験するための装備は全て施設で貸し出してくれるので、特別な準備は不要。半袖や短パン、サンダルなど普段着のままでも参加できます。

 

装備を身につけていくうちに、ものづくりの世界へ一歩踏み込むような感覚に。体験を始める前から、気持ちのスイッチが徐々に入っていきます。

 

 

 

〈まずは気軽に。ペン立て製作体験〉

 

体験メニューの中で最も気軽なのが「ペン立て製作コース」(1個 税込2,750円)。

所要時間は約1時間です。

 

 

 

約20種類の端材からパーツを5つ選択。

選ぶ時間から、すでにクリエイティブ体験が始まっています。

 

業務で生まれた端材を活用しているため、並ぶパーツがその時々で変わります。

ペン立てをスマホスタンドにする人もいれば、リモコン置きにアレンジする人も。

完成形が決まっていないので、世界に1つだけのデザインが生まれます。

 

1箇所溶接すれば接合できるため、「浮かせてみる」「斜めにくっつける」など、アイデアが一気に広がります。

 

 

 

溶接に慣れるために、まずは練習。

自動遮光溶接面は、アーク光を感知すると瞬時に暗転し、目を保護します。

 

トーチのレバーを引いた瞬間、視界が真っ暗に。

次の瞬間、青白い光と火花が弾けます。

 

 

 

「1、2、3、4、5…カタツムリが進むくらいのスピードでゆっくり動かして。」と、スタッフがカウントしながら、初めての人でも感覚が掴みやすいよう丁寧にサポートしてくれます。

 

 

 

15mmの距離を保ちながら、ゆっくり、じっくり。

溶接跡は、小さな達成感の証です。

 

 

 

溶接したい箇所とトーチが離れていると熱が充分に伝わらず、溶接面が安定しません。

離れすぎていると、溶接時にバチバチという音がして、火花が広範囲に飛び散ります。

 

 

 

ジューっと、肉を焼いているような連続する音は、しっかり熱が伝わっているサイン。

ゆっくりトーチを動かすことが、きちんと熱を伝えるうえで大切なのです。

 

 

 

少しずつコツを掴みながら完成させる溶接体験。

体験者からはこんな声も。

 

「はじめは怖かったけど、楽しかった!」

 

「溶接が楽しくて、もう1回やりたい」

 

「引っ越しを機に新しい家具を自分で作りたかった」

 

「結婚祝いでもらった体験ギフトで挑戦しました」

 

「父の仕事を体験して、“お父さんすごい!”って思えた」

 

アイアンプラネットベースオブ沼津のInstagramの投稿に友達が写っていたことをきっかけに、「気になって体験に申し込んだ」という来訪者もいるそうです。

 

「ひとりはもちろん、友達と、小さなお子さまと一緒に家族でなど、どなたでもお申込みいただけます。意外と女性のお客様も多いです。安心して体験していただけますので、ワークショップがどんな様子か、SNSをぜひチェックしてください」(HR・ブランディング事業部 坪内さん)

 

 

 

〈鉄でつくる、世界にひとつのアイテム〉

ペン立て以外にも、さまざまなアイアン雑貨や家具づくりを体験できます。

 

・サインプレート(税込6,000円)

・シェルフ(税込11,000円)

・サイドテーブル(税込11,000円)

・表札(税込8,800円)

・キャンドルカバー(税込10,000円)  など

 

新居の家具、結婚式のウェルカムボード、還暦祝いの親子体験など、人生の節目に選ばれることも増えています。

 

2025年からは、持参した木材を再利用するアップサイクルオプションも開始。思い出の詰まった素材が、新しい家具としてよみがえります。

 

 

 

完成後はフォトブースで記念撮影。

作品を当日持ち帰ることができるのも、うれしいポイントです。

 

 

 

〈沼津市で出会う、新しいものづくり〉

 

溶接の音、鉄の匂い、火花の光。

大きな音が響く空間なのに、不思議と集中してしまいます。

 

普段はなかなか触れることのない溶接の世界。

実際に体験してみると、「鉄工所ってこういう場所なんだ」と、これまでの印象が少し変わる人も多いはずです。

 

自分でつくったアイアン雑貨や家具は、暮らしの中で長く使い続けられるもの。

新生活の空間に、自分の手で生み出したものがひとつあるだけで、日々の暮らしが少し豊かに感じられるかもしれません。

 

旅先でのものづくりが、鉄や製造業をぐっと身近に感じさせてくれます。

沼津市観光の予定に、“形に残る思い出”を。

 

 

(施設情報)

アイアンプラネットベースオブ沼津

 

住所:静岡県沼津市西間門28-3

 

TEL:055-923-3000(影山鉄工所)

 

営業時間:9:00〜16:30(最終受付15:00/完全予約制)

 

定休日:土・日・祝日(夏季・年末年始に一部あり)

 

駐車場:建物前に数台可

 

【公式サイト】https://iron-planet.jp

【公式Instagram】https://www.instagram.com/ipnumazu/