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海の不思議を学べる「東海大学海洋科学博物館」

深海魚が多数生息する日本一深い駿河湾。その駿河湾に面する三保にある「東海大学海洋科学博物館」。1階は水族館部門、2階は科学博物館部門になっている全国でも珍しい施設です。また、世界で初めてカクレクマノミの繁殖に成功した場所としても知られています。

 

今回案内してくれたのは、海洋学部博物館 業務課の金子史世さん。

 

最初は浅瀬の生き物を中心に集めたコーナー「きらきら★ラグーン」へ。サンゴ礁周辺で暮らす生物を集めた場所です。

 

狭いところが好きなニセゴイシウツボの習性を生かして、パイプと水槽をつなげて設置。

タイミングが良ければ、ウツボが移動している様子を見ることができます。

 

ここではマングローブを再現。「植物の森林的なものをマングローブといい、マングローブという植物があるわけではありません。」と金子さん。日本では沖縄にマングローブがあるそうですが、東海大学海洋科学博物館に来れば沖縄に行かなくてもマングローブの様子を見ることができます。

 

次に、海洋水槽のコーナーに。この水槽は360度から楽しめる立体の水槽で約50種類1000匹の魚が生息しています。

 

「約50年前に建設されたこの水槽は、当時は東洋一の大きさでした。360度全体を見られる水槽で、場所によって見える魚も異なります。」と金子さん。

 

水槽の中の数種類のサメに他の魚が食べられないのか聞いてみると。

 

「サメといっても常に他の魚を襲うわけではありません。空腹にさせない状態を作ることで、他の魚と共存できるようにしています。」と金子さん。

 

室内にはスロープがあり、高さを変えて水槽を見学できます。確かに場所によって生息している魚が異なり、360度の水槽ならではの楽しみ方ができました。水槽の下に行ける階段もありますが、現在(12月9日時点)はコロナで封鎖されています。

 

次に、駿河湾の生き物と駿河湾の深海生物コーナーに到着。

 

夏になると沖縄のほうから駿河湾にくる魚たち。死滅回遊魚と呼ばれている魚で、冬になると死んでしまうとのこと。静岡の海に熱帯気候の魚がいることを初めて知りました。こうした新しい発見があるのも、東海大学海洋科学博物館ならではの魅力です。

 

深海生物のコーナーでは、珍しい深海魚が展示されています。

「深海魚は、釣り上げた時に傷ついてしまったり、水圧が変わり死んでしまったり、深海魚を捕獲すること自体かなり難しいんです。」と金子さん。ときに漁師から分けてもらったり、船に乗せてもらったりして博物館のスタッフが取りに行くこともあるそうです。

 

次に、クマノミだけを集めた「くまのみ水族館」へ。映画「ニモ」で一躍人気者になった、クマノミ。ここ東海大学海洋科学博物館は、世界で初めてカクレクマノミの繁殖に成功し、その名を世界へ広げました。館内には様々な種類のクマノミが展示されています。私たちが知っている「ニモ」は、カクレクマノミという種類とのこと。

 

こちらが、「本物」のクマノミ。私たちがクマノミだと思っていた「ニモ」は、実はカクレクマノミだったのです。こうした正しい知識を得られるのも、この施設のいいところ。

 

通路を進んでいくと、水槽の裏側に行くことができ、飼育している場所を一部見学できます。普段は表の世界しか見ることができない水族館。「表の世界だけではなく、裏側も知って欲しい。」と金子さん。

 

そしてここでは、生まれたてのカクレクマノミの赤ちゃんを見ることができます。生まれたばかりの赤ちゃんを見られる水族館は、かなり珍しいとのこと。

 

「くまのみ水族館を出て、2階の科学博物館部門へ。「東海大学海洋科学博物館」という名称から分かる通り、ここは水族館ではなく博物館。

 

「東海大学の創設者である松前重義が日本の資源を考えたとき、海洋資源に注目しました。海について学ぶことによって、今でいう持続可能な社会を目指そうと。そこで大学に海洋学部を創設し、博物館を作って、生涯学習のために運営しています。ここは、海を多目的に学べるエリアです。」

 

鯨の中でも小型であるピグミーシロナガスクジラの本物の骨格標本。鯨の中でも小さい種類ですが、全長は18mもあります。

 

このエリアには、こうした貴重な標本から海の仕組みを学べる展示の数々が並んでいます。

 

また、その先には機械水族館メクアリウムがあります。ここでは、海洋生物の動きを学び、機械に落とし込んだものが展示されています。

 

たとえば、こちらはイソギンチャクの動きを機械にしたもの。こうした展示を見ると、私たちが海から学べるものは大きく、知らないことが多いことを実感します。

静岡に訪れたら、全国でも珍しい「東海大学海洋科学博物館」で海の不思議を学んでみてはいかがでしょうか?

 

 

(店舗情報)

「東海大学海洋科学博物館」

静岡県静岡市清水区三保 2389

9:00~17:00(最終入館時間は16:30です)

054-334-2385

https://www.umi.muse-tokai.jp/