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「浜松城」でどうする? 徳川家康が過ごした「浜松城」のディープな魅力を大解剖!

NHK大河ドラマ「どうする家康」で話題の静岡県浜松市。

JR浜松駅からバスで10分ほど(乗車6分+徒歩6分)の場所に位置する浜松城公園は、天守閣を中心にさまざまな施設が集まっています。

 

徳川家康が築いた浜松城は、浜松市を代表する歴史的なシンボル。

しかし、意外と知られていないのが、その「楽しみ方」。

一体どのように過ごせば、余すことなく満喫できるでしょうか?

 

本記事では県が運営する「そうだ。静岡出身者で集まろう!」SNSアカウントにて寄せられた意見をヒントに、いま話題の浜松城を徹底解剖していきます!

 

……と、その前に。

まずは一服、お茶をいただいてからお城に向かうことにしましょう。

ここは浜松城公園の一角に開席された茶室「松韻亭(しょういんてい)」です。

 

 

料金500円(税込)で、本格的なお茶と季節の生菓子をいただくことができます。

お茶の流派と種類(抹茶もしくは煎茶)は日替わりです。

その日のお茶についてはホームページで確認できるので、好みに合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

ちょっと敷居が高く感じられるお茶室ですが、なんと松韻亭は、誰でも気軽に立ち寄れる施設です。

ウォーキングついでに立ち寄る方や、スーツケースを持った観光客の方など様々な方がいらっしゃいました。

 

浜松城のふもとで心整うお茶の体験ができるとは、思いもよらない隠れた楽しみ方でした。

それでは、メインの天守閣に向かってみましょう。

 

1570年、徳川家康によって築城された浜松城は、家康が29歳から45歳までを過ごし、その後の平和な時代を築くベースとなったことから、「出世城」として知られています。

二度の戦火によって崩落し、現在の天守閣は、1958年に再建されたものとなっています。

 

お城の中には、家康や浜松城にまつわる史料がズラリ。

 

地下室に展示されている井戸は、家康が暮らしていた当時のもの。

近年発掘されたロマンあふれるスポットです。

 

浜松市内が一望できる展望台も、人気スポットです。

専用のジャケットを着たガイドさんがいるので(10:00~15:00)、おすすめの方角などを質問してみましょう。

 

すでに見どころたっぷりの浜松城に、隠れた楽しみ方なんてあるの?と思ったみなさん。

ぜひ、お城を支える「石垣」に注目してみてください!

 

浜松城の石垣は、400年以上前の建築当時から残っているそうです!

そのなかに、ハートの形が2つ紛れていることにお気づきでしょうか。

浜松城公園内にはハート形の石が3つあり、全て見つけると、ラッキーなことが起こるというウワサがあるそうです(残りのひとつは後ほど紹介)。

 

さらに、浜松城の「石垣推し」はオリジナルグッズにまで及びます。

こちらは、浜松城の石垣をイメージしたスマホスタンド(1,980円 税込)。

思わず手に取ってしまうような、ゆるかわな石垣グッズは、浜松城内の売店で販売されています。

 

売店には、他にも「御城印」(300円~ 税込 ※)や、家康が武田軍に惨敗した際に戒めとして書いた“しかみ顔”の肖像画をプリントした「しかみー手ぬぐい」(1,100円 税込)など、ユニークなグッズがたくさん用意されているので、要チェックです。

 

※御城印帳:900円~(税込) 900円2パターン、2,300円2パターンの計4種

御城印と御城印帳は別売りになります。(御城印のみは300円~ 税込)

 

天守閣を出て公園の奥に向かうと、昭和モダンな奥ゆかしい建物が見えてきました。

 

ここは「浜松市美術館」。

1971年(昭和46年)に日本で8番目に開館した、歴史ある公立美術館です。

 

著名な作家の洋画や日本画、浮世絵など多くの作品を所蔵しているほか、古今東西から集めたガラス絵(※)のコレクションは、全国でもトップクラスの数を誇ります。

 

※ガラス絵:ガラス板の裏面に絵を描き、表面から鑑賞するしくみの絵画。

 

年に3回ほど開催される展覧会は、アカデミックなものから、子供から大人まで幅広い来館者が楽しめるものまでバリエーション豊か。

 

地域の芸術や文化、歴史をより身近に感じられるようにと、地域に根ざした展示やイベントも企画されています。

「みほとけのキセキ -遠州・三河の寺宝展-」や「遠州の民芸展」等、浜松ならではのオリジナル企画に力を入れており、行くたびに地域について新たな発見をもらえる場所になっています。

 

学芸員の島口直弥さんに、どのような想いで展覧会を企画しているのか、お伺いしました。

 

「2021年に開催した仏像展『みほとけのキセキ』では、寺院では見られない背面や側面をご覧いただけるように、仏像を360°どこからでも鑑賞できるように展示方法を工夫しました。また、展示をより理解していただけるよう、ギャラリートークや講演会、ワークショップ等のイベントも企画しています。芸術や文化、歴史を知ることはとても面白いです。そのきっかけとなる楽しい展覧会を企画していきますので、ぜひお立ち寄りください!」

 

学芸員さんの熱意を知ると、美術館へのイメージも変わってくるのではないでしょうか。

今後の展覧会にも注目です。

 

美術館を出て坂を少し下ると、日本庭園が見えてきます。

「池泉回遊式」と呼ばれる、歩きながら四季折々の景色を鑑賞できるスタイルで、日本を代表する造園家、伊藤邦衛先生が作った格式高い庭園には、なんと30点もの見どころがあるそうです。

 

今回は30点ある見どころのなかから、ガイドさんにポイントを一つ教えてもらいました。

注目してほしいのは、石や岩の組み方で自然や物語を表現する「石組(いわぐみ)」と呼ばれる技法です。

荒々しい滝とやさしく流れる滝とがあり、人の心の中や自然に存在する「静」と「動」、両方を感じることができます。

 

石といえば、先ほどご紹介した「3つのハート」を覚えているでしょうか。

最後のハートは、庭園の周辺に隠されています。ヒントは「南門」。

実際に探してみてください。

 

天守閣のほかにも、茶室や美術館、日本庭園と、楽しみ方が満載な浜松城公園。

それでは、緑に囲まれた公園の広場で解散しましょう。

さすがに広場には、隠しポイントなんてないだろうし……。

 

そう思っていると、ガイドさんから予想外の一言・・・。

「実は、浜松城公園の芝生広場は災害に備えて避難所として設計されているんです。そこにあるベンチは、非常時にトイレとしても使えます!」

 

最後の最後まで、意外すぎる一面を見せてくれる浜松城公園。

ぜひ実際に訪れて、ディープな魅力を確かめてみてはいかがでしょうか。

 

(施設情報)

浜松城天守閣・天守門

〒430-0946 浜松市中区元城町100-2

TEL:053-453-3872/FAX:053-453-4001

受付時間:8:30〜16:30

休館日: 12月29日・30日・31日

入館料:大人200円・子ども無料(税込・団体料金あり)

公式サイト:https://www.entetsuassist-dms.com/hamamatsu-jyo/

 

浜松市茶室「松韻亭」

〒432-8014 浜松市中区鹿谷町11-4

受付時間:9:00~17:00

定休日:月曜日

公式サイト:http://www.shouintei.jp/

Facebook:https://m.facebook.com/shouintei/

 

浜松市美術館

〒430-0947 浜松市中区松城町100-1

電話番号:053-454-6801

営業時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)

定休日:月曜日、年末年始、展示替え期間

入館料:展示会、年齢によって異なります

公式サイト:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/

Twitter:https://twitter.com/hamamatsushibi

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