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豊かな自然と時間を満喫! 素朴な和菓子を気軽に味わえる、特別な「とらや工房」

和菓子の老舗として、約500年にもわたり、多くの歴史上の人物にも愛されてきた「とらや」。1980年にはフランス・パリにも店を開設しています。そんな老舗和菓子屋「とらや」ですが、御殿場市に特別な店舗があるのを知っていますか?

御殿場市にある「とらや工房」は「“和菓子の原点“を今に再現してみたい」という想いから始まりました。

緑豊かな空間で、素朴な菓子を気軽に、より日常的に味わえます。

敷地内には、昭和を代表する建築家・吉田五十八(よしだいそや)が手がけた「東山旧岸邸」もあります。

ぜひ一緒に訪れて、おいしい&フォトジェニックな旅を楽しんでください。

 

御殿場ICから車で約10分。閑静な住宅地の一角に「とらや工房」はあります。風情ある茅葺きの山門が「とらや工房」と「東山旧岸邸」の入口です。

山門をくぐると、サラサラと竹の葉の涼し気な音が響きわたります。

竹林で囲まれた散歩路は、清々しくて空気がおいしい!見て、聞いて、感じて。自然に囲まれてリフレッシュするのにぴったりな場所です。

 

森の中で可憐に咲く花や路傍の道祖神に見守られながら、お散歩気分で「とらや工房」を目指しましょう。お散歩コースの途中には、屋根付きの「あずまや」もあります。道すがらのんびりと緑に癒されるのもおすすめですよ。

 

しばらく散歩道を歩くと、芝生エリアの奥にモダンな建物が見えてきます。こちらが、今回ご紹介する「とらや工房」。自然の中にひっそりと佇み、隠れ家のような雰囲気を醸し出しています。

 

ゆるやかなカーブを描き、中庭を囲うように建つ「とらや工房」。回廊には屋根が付いており、夏は、軒先に吊るされた風鈴が涼しげな音を奏でます。

 

この建物を設計したのは、「ちひろ美術館」や「鳥羽市立 海の博物館」を手がけた建築家の内藤廣さん。ここ、「とらや工房」も、その建築の美しさが認められ、平成23年には「第4回 静岡県景観賞 優秀賞」を受賞しています。

喫茶室に足を踏み入れると、まるでログハウスのよう!

インテリアだけでなく、壁や天井にも、木がふんだんに使われています。

 

また、どの席に座っても、外のグリーンを眺められるのも嬉しいポイント。やさしい木漏れ日が心をじんわりと癒してくれます。

 

お天気の良い日なら、ぜひテラス席へ足を運んでみてください。のんびりテラス席でくつろげば、とてもリラックスできます。

 

建物には、ガラス張りの工房も併設。ここでは職人さんが、餅などの生地で餡を手早く包んで丸めていたり、手首のスナップをきかせながらどら焼きの皮を焼いていたりと、瞬く間に和菓子を作り上げていく、華麗な職人技を見学できます。

 

それでは、いよいよ「とらや工房」でしか味わえない和菓子をいただいてみましょう。

カウンターで注文した後、好きな席でいただけます。

 

メニューは和菓子とお茶のセットが基本です。お茶は、御殿場市で明治初期から続くお茶の老舗の「荒井園」が、「とらや工房」の和菓子に合うようにブレンドしたもの。嬉しいことに、お茶のおかわりは何度でも無料です。

 

一度は食べてほしいのは、「富士山のふもとのとらや工房」という意味を込めた「ふじと」マークの焼印入りの「どら焼き」(煎茶付き 630円 税込)。素朴ながらも、特別感たっぷりですよね。

このどら焼きは、皮との相性を考えて柔らかく炊いた餡や、御殿場産の「さくら玉子」を使用した、ふっくらと歯切れがいい皮など、すべてのバランスがピカイチ。計算しつくされた皮と餡の黄金比です。

 

ただし、どら焼きは、毎日売切れてしまう人気商品なので、

確実に入手したい方は、午前中*に訪れるようにしましょう。

*午前10時から営業

 

どうでしょう、この断面の美しさ!

食べる前から「これ、絶対おいしいやつ……」とワクワクしてしまいます。

 

どら焼きのラインナップは、通年、小倉・白小倉の2種類。他にも季節限定のどらやき(10月が栗、2月が黒糖、6月が抹茶)がありますが、その期間は白小倉餡はお休みになります。

 

実はこの白小倉のどら焼き、ほとんど市場に出回らない希少な白小豆を100%使った激レア商品。食べてみると、あっさり優しい甘さ。白小豆のうま味をしっかり感じる、風味豊かなどら焼きです。こちらは数に限りがあるため、見かけたら買っておきたい逸品です。

 

柔らかいおもちに、小倉餡がずっしり詰まった「大福」(煎茶付き 630円 税込)も、定番人気の商品。あえてお米の粒感を残すことで、お米本来の味や香りを引き出しています。一度この大福を知ってしまったら、きっとリピートしたくなるはず!

 

夏に訪れるなら、季節限定*のかき氷はいかがでしょうか?

「かき氷(抹茶蜜)」(煎茶付き1,100円 税込)は、御殿場産の樹齢約100年と言われる“みくりや在来の木”で栽培された抹茶を使っており、他では決して食べられない味わいが魅力。「とらや工房」で作るおいしい小倉餡と濃い抹茶蜜がよく合います。

 

*販売期間:7月1日~9月30日

 

甘いものだけでなく、「ところてん」(煎茶付き 900円 税込)もぜひ。天然の天草から煮出した寒天は、ふんわり磯の香りがします。酢醤油で味付けされているので、食欲が落ちやすい暑い日でも、さっぱりおいしく食べられますよ。

 

「とらや工房」らしい手土産として、ぜひお試しいただきたいのが「干羊羹」(1300円 税込)。こちらは、粒の入った小倉羊羹を乾燥させているため、ほど良い弾力があります。そして、周りにまぶされたお砂糖のシャリシャリっとした食感が良く、一口食べると、やみつきになります。

 

一服したら、ぜひ「とらや工房」の奥にある、「東山旧岸邸」にも立ち寄ってみてください。

 

この建物は、第56代・57代内閣総理大臣を務めた岸信介さんが晩年に住んでいた自邸。

現在は御殿場市に寄贈され、一般公開されています。

事前知識がなくても大丈夫。ガイド在駐時は丁寧に教えてもらえます。しかも入館料は大人で300円(税込)とリーズナブル。小中学生なら150円(税込)で楽しめます。

 

この建物を設計したのは建築家の吉田五十八さん。伝統的な数寄屋建築の美しさと、現代的な住まいとしての機能性を両立させた「近代数寄屋建築」の第一人者です。

 

この家は、全体的にスッキリとした印象で、和洋折衷のこだわりに満ちた家になっています。中でも、SNSで話題になっているのが、居間のスペース。外の景色が分厚いガラスのテーブルに映り込むさまは、息をのむほどの美しさ! とくに紅葉シーズンは、鮮やかな紅葉に包み込まれる神秘的な体験ができます。

 

また、庭に面した食堂の大きな窓は、サッシがすべて戸袋*に収まる仕様になっています。

サッシがなくなると、まるで額縁に飾られた絵のようになるんです!

自由に座ることができる席もあるので、

ここに座って、絵画のような庭園を眺めながら、贅沢な時間を過ごしてくださいね。

 

*戸を開けたときに戸が複数枚収納される場所のこと

 

「東山旧岸邸」には、ここだけで用意されている限定デザインの掛紙が付けられたとらやの羊羹もあります。建物と一緒に富士山が描かれていてステキ。洗練されたデザインで、お土産にぴったりですよ。

 

「とらや工房」自慢の和菓子と、自然に溶け込む美しい建築を一度で楽しめる素敵な旅。みなさんも、豊かな緑とともに建築や和菓子を味わう時間を堪能しに、御殿場市を訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 

(施設情報)

「とらや工房」

静岡県御殿場市東山1022-1

TEL 0550-81-2233

https://www.toraya-kobo.jp/

営業時間:【4月~9月】10:00~18:00、

【10月~3月】10:00~17:00

定休日:毎週火曜(祝日の場合は翌日) 、年末年始

Instagram:https://www.instagram.com/torayakobo/

 

 

「東山旧岸邸」

静岡県御殿場市東山1082-1

TEL 0550-83-0747

https://www.kyu-kishitei.jp/

営業時間:【4月~9月】10:00~18:00、

【10月~3月】10:00~17:00

定休日:毎週火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)

入館料:大人 300円(税込)、小中学生 150円(税込)

Instagram:http://www.instagram.com/kyu_kishitei/